【意外とおいしい!?】きみは食べきることができるか~滋賀の珍菓子『ふなずしパイ』
琵琶湖。
琵琶湖といえば「鳥人間コンテスト」。
いやいやそればかりじゃないけれど、まァ関東あたりにいればそのくらいの知識しかないのもまたちょっとホントの話かも。
その琵琶湖で名産というと、近江牛にサラダパン(?)。
いやいやその前に全国にその名が轟く珍味「鮒ずし」を外すわけにはいきませんね。
あの、独特の匂いとともに食べたときに口に広がる、えもいわれぬ風味は、それが好きな方々にはたまらぬもの。左党からも絶大な支持を受ける珍味中の珍味です。
でも「匂いの強いチーズ」とも比較されるその薫りは、苦手な方も多いですね。
筆者なぞも正直食べる前は「どうかな??」と不安だったものの、じっさいに食してみるとぜんぜん大丈夫でした。
まあ、自分の場合は匂いに関してはこの鮒ずしと双璧をなす「くさや」も大丈夫なタチなんで、そういう理由もあるんでしょうけれど。
そんな、人を選ぶ鮒ずしも、滋賀県ではスーパーの鮮魚コーナーにフツーに並んでいるほどポピュラーな代物。
まさに滋賀の人々にとってはソウルフードなわけです
(いやそこまでではないかもしれないけれど…)
そんな鮒ずしなので、地元滋賀ではそれを使った菓子が存在。
琵琶湖のほとり、滋賀県守山の洋菓子店モンレーブさんの「ふなずしパイ」がそれ。
今回、これを入手したのでご紹介してみます。
製造販売している「モンレーブ」は、琵琶湖のほとり、JR守山の駅から10分もかからないほどの場所にある、まちなかにあるごくごく普通の洋菓子店。
店内に入ると、ショーケースにかわいいケーキが並んでいます。
5個セットの袋売りもあるのだけれど、今回は”お試し”という感じで2つほどを入手。
※消費期限は2週間ほど。意外と足が速い…。
ひと口食べた瞬間は、特にあの鮒ずし独特の香りは感じず。
生臭さもまったくない。
何に近いか…といって思いつくのは、ゴルゴンゾーラチーズのような香り。
(…あーゴルゴンゾーラじたいが苦手だとやっぱりちょっとダメかも…)
ともかく口に入れてみる。
咀嚼するうち、次第にあの濃厚な酸味とコクが口内に広がってくる。
でも、レアル鮒ずしそのものと比べると、ぜんぜんソフト。
そのあたりはいいかんじでリファインしてる感じ。
あの鮒ずし独特の旨味が嫌いじゃなければ、これはこれでたまらんなあ。
筆者の場合は、鮒ずしは特に抵抗感はなかったので、このふなずしパイもまったくノー問題なのだけれど。
まァ、臭さでいえばたぶん鮒ずしよりもくさやのほうが臭いと思うし、上記のようにそっちも食べるクチなので、それもあってまったく抵抗なかったのかもしれませんが。
納豆が大丈夫ならまったくOK。
鮒ずし自体、乳酸菌発酵の食品。つまり漬物なんかと同じ。
漬物も、古ーくなって、すげー酸っぱくなってるのを好む人とかいるじゃないですか。
鮒ずしの風味も、ちょうどあんな感じだと思うんで、アレが大丈夫なら大丈夫。
鮒ずしを食べたことがなくても、これはこれでぜひトライしてみてほしいですね。
実際の鮒ずしはやはり日本酒との相性が抜群なんだけど、これはビールやワインでも合うかな。
■モンレーブ「ふなずしパイ」のページ(画像クリックでジャンプします)
鮒ずし味のお菓子というと、先だってネットのトピックでカルビーがご当地味のポテトチップスのシリーズ「」で、滋賀「鮒ずし味」を出す、というのを見たのだけれど…
果たして、受け入れられるのか…??
いやそれ以上に、どんな味なのかものすごい気になるのだけれど…
このシリーズは近所のスーパーでも売ってたので、あるいは身近に手に入るのかなぁ。
このラインね。
ま、探してみます。
いざとなったら、東京は日本橋にできた滋賀のアンテナショップで手に入るかも。
■ここ滋賀
ところで「ふなずしパイ」という商品は、このモンテールで作られているものの他にまったく別のモノがいくつかある。
石山寺・至誠庵「ふなずしパイ」
ぱれっと「ふなずしぱい」
その辺、商標とかどうなってんでしょうね…謎。
筆者としては(いろいろ事前調査の結果購買したのもあり)やはり記事にしたモンレーブの「ふなずしパイ」がいいなあ、と…